2011年05月21日

大倉川ダム

今日も天気が良いので気ままにどこかに出かけることに。
どこに行こうか・・・Googleマップを眺めてみる。
ふと「ダム」という文字が目に入る。
「大倉川ダム」そんなダムあったっけ?どんなダムだろう?
他の人はどうか分かりませんが、自分は巨大な構造物になんとなく興味があって・・・つい見たくなってしまうのです。
最近流行の「大人の社会科見学」というんでしょうか、「工場萌え」に近い感覚かな?
しかも家から10kmあるかどうかの距離。
よし、ここを目指そう!

途中、こないだ会った子ヤギのところを通りかかる。
今日もムサシ(子ヤギの名前)は雑草を食べていた。
大倉川ダム

少年がムサシに近づき・・・ムリヤリ草を食わせる。
大倉川ダム大倉川ダム

でも最後はおいしそうに食べるムサシ。
大倉川ダム

途中、「狩宿の下馬桜」に立ち寄る。桜の時期でなくスミマセン。
「駒止めの桜」とも云います。
大倉川ダム

天然記念物だそう。
大倉川ダム大倉川ダム

源頼朝が宿とした井出家。
大倉川ダム
大倉川ダム大倉川ダム

狩宿の下馬桜からそう遠くないところに突然、大倉川ダムが姿を現す。
もっとチャチなダムかと想像してましたが、意外と大きいです。
大倉川が洪水のときにはこのダムに一時的に水を貯え、被害を防止します。
ダムの上にクルマが通れる道路がありますね。
水が増えてくると、水が道路に到達する前に奥の方に見えるコンクリの大きな切れ込みに流れ込みます。
流れ込んだ水は下流にバイパスされます。
でも未だかつてこの切れ込みに水が流れ込んだことはないそうです。
大倉川ダム

昭和55年に完成したとありますね。
自分が中学か高校のころですが、まったく記憶がありません。
大倉川ダム

ダムの手前側にアヤしい鉄の巨大な扉。扉の向こうには一体何が?
扉も相当気になりますが、その上に鉄の階段があるのに気づきました。
この階段を上って高い場所に行けば、もっとダムの全容がよく見えるのでは?
特に立入り禁止っぽくないので登ってみると・・・
大倉川ダム

上り着いたところは・・・畑でした!?
おじいさんが畑仕事というか、散歩をしていました。
このおじいさんが話が好きで、30分くらい話を聞くことに・・・。
普段だぁれも来ないから、たまに人が来て話を聞いてくれるのがとてもうれしいとのこと。
いろんな話が聞けました。
このダムの主な材料はコンクリではなく、山を切り崩した粘土と石ころとを混ぜたものであること。
この大倉川の東側は溶岩質で、西側が粘土質でまったく違う土壌だということ。
自分は戦争で南支那で戦っていたこと。
明日自分が生きているかどうか分からないという状況は想像がつくか?と問われました。
その瞬間瞬間がとても大切な時間に思われ、一生懸命生きようとするそうです。
自分の会社の経営理念にも通じるものがあるのですが、それを身をもって現実に体験されているわけですね。
考えさせられます。
このダムもただのダムなのでもったいない。発電所を併設すればいいのにと。
こうやって水を溜めさえすれば一つの川で何カ所も水力発電所が出来ると・・・。
いろいろ問題はあるかも知れませんが、確かにそんな気もします。
大倉川ダム

ダムに溜まっている水。
黒っぽい構造物は、巨大な排水口。
網になっていて、そこから地下に少しずつ流れているようです。
おじいさんの話では、その下には巨大な地下トンネル(ダンプが通れるくらいだそうです)が掘ってあって、水の通り道になっているそうです。
大雨になるとこの排水口が隠れるくらいまで水が増えるそうです。
大倉川ダム

田貫湖の5倍程度の水が貯えられるそうです。
ちょっとスケールの大きなな場所でした。
大倉川ダム

ダムの上の道路。
大倉川ダム
大倉川ダム

そこからバイパス水路が見えます。(さきほどの切れ込みから流れ込んだ水が通る水路)
この下にさらにダンプが通れるくらいの地下排水トンネルがあるのです。
大倉川ダム

ダムの管理事務所。
平日の午前中は開いていて、職員の方がいるらしいですが・・・。
大倉川ダム
大倉川ダム

自分の住んでいるすぐ近くなのに、まだまだ自分の知らないすごい別世界がある。
いわゆる「観光地」に行ったりするのも良いけど、近場でのこんな旅も自分にとっては面白い。
チャリが自分に気付かせてくれました。



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Posted by フジノプレスマン at 18:27│Comments(10)チャリ
この記事へのコメント
先日の一件があるなか大変ご苦労様でした。

ご老人のお話は、まさに俺も聞いてみたいところです。
シナ事変のころのお話でしょうか?
でも、大東亜戦争だとしても打ちの親父が昭和10年生まれで、現在75歳 終戦時10歳なのでこのご老人は最低、80台ですよね、このころの語り部のお話を聞けるのは実は、今しか無いのですよね・・・
出来れば、自分もお話を聞きたいですよ・・ほんとに・・
出会えたの、九川さん偶然ではなく、必然です。
そして、今しか聞けないお話を聞けたのは すばらしいことです。

お互い、”今”を大事にしましょう。行解相應・・今出来ること今やっておく大事なことです。

追記: こんど ムサシ をご紹介ください(拝)
Posted by スポット屋 takaスポット屋  taka at 2011年05月22日 09:45
大倉川ダム、初めて聞きました。
10キロなんてそんな近い所にあったんですね!
なんだかのどかでいい場所ですね。
チャリで走ったら気持ち良いんだろな~。
車で走っていたら気づかないことがいっぱいあって、楽しさ倍増ですね☆
筋肉痛は大丈夫ですか?
私だったら足がガクガクになりそうです。。。
Posted by ちーちゃん at 2011年05月22日 17:59
ご老人は見た感じ80半ばというところでしょうか?
ぼけたふうもなく、しっかりした語り口でした。
ほんとうにtakaさんに会わせたかったですよ。

確かに・・・たまたま大倉川ダムに行って、たまたま階段を上ったところに老人がいて、いろんな話を・・・今思えば、偶然にしては出来すぎのような気もします。やはり導かれたのでしょうか?

当時、北支・中支・南支と呼ばれた戦地のうち南支に派兵され歩兵の最前線にいたそうです。非常に暑いところで、弾に当たって死ぬよりも熱や病気で亡くなる方が多かったそうです。
あまりに暑いのでズボンの内側の縫い目を全部裂いてしまい(ヒラヒラ状態)、遠くから見れば普通にズボン履いてるように見えるが実はフンドシ一枚の状態に。そうしないとインキンタムシにかかってしまうそうです。

渡された銃にはそれぞれクセがあり、実弾10発渡されて500m先の標的を撃ち、狙いと実際の着弾との差をアタマに叩き込む。
40発も撃っていると銃身が赤く焼け、精度も悪くなる。

と、いろいろこまかい話もしてくれましたが、やはり戦争というものはバカバカしいと。当時は上官の命令は本当に「絶対」だったそうで、上に立つ人間が悪かったんだと思う・・・と今回の原発事故に対する現場と上層部の関係も絡めて話してくれました。

「ワシの話なんか家族や周りの若い衆は聞き流すだけでね。長々と話をしてしまって悪かったね。」
「いいえ、とんでもないです。自分の祖父や祖母もみんな亡くなってしまったし、今はこんな話を聞ける機会もほとんどありません。こちらこそありがとうございました。」
お礼を言って別れました。
takaさんの言うとおりですよ。
ご老人の深く輝くようなまなざしが印象的でした。

行解相應(ぎょうげそうおう?)・・・身にしみます。


ムサシはひたすら草を食い続けています。
ここ2週間でひと回り近く大きくなったような気が・・・。
Posted by フジノプレスマンフジノプレスマン at 2011年05月22日 18:29
ちーちゃんさん、コメントありがとうございます。
チャリ部に入部ということでよろしかったでしょうか?
現代のチャリはビックリするほど軽くて、こぐのも結構ラクですよ。
今のところチャリが原因と思われる筋肉痛にはなってません。
ちーちゃんさんのクルマはワゴンタイプですか?
もしそうならクルマにも簡単に積めますよ。

自分はダイエットも目的のひとつですが、ちーちゃんさんはパジャマ姿から察するにダイエット不要のようですね。うらやましいです。

チャリで走ってると身近にいろんな場所があるのに気付いて、本当に楽しいです。
Posted by フジノプレスマンフジノプレスマン at 2011年05月22日 19:30
 はじめまして!

先日の、神南さんの「ブログ講座」に参加しておりましたイルポンテと申します。

自分も自転車ころがしているんですが、レストランをやってますとなかなか一般の方々とは休日や仕事の時間帯が合わず、専ら単独行がメインです。

チャリ部は羨ましいなぁー。

大倉川ダム。自分もたまに出かけますが、平日と云う事もあってか人影を見たことは稀です。ロケーションからして何か異次元的・火曜サスペンス的印象です。

ダム湖の周回道路もけっこう雰囲気ありますね。富士山もきれいにトリミングされてます。隠れた名所ですね。

朱印のこと、輪行や紀行などとってもおもしろく興味深いです。

またお邪魔します。それではまた。 
Posted by イルポンテイルポンテ at 2011年05月23日 14:18
お疲れ様ですっ!

大倉川ダムはチェック漏れでしたよ、よさげですね。

私は週末用事があってチャリチャリ出来ませんでしたので羨ましい。

今の時期はほんとチャリが気持ちいい季節ですので機会がありましたら

是非ご一緒しましょう。地元の再発見にももってこいですしね!
Posted by 5383 at 2011年05月23日 16:15
こんばんは

初めてコメントさせて頂きます

自転車を購入されてから、色々なところに行ってるんですね

風を感じたり、緑の良い匂いを思い切りかいだりしながら走るのは、きっと気持ち良いですね

私も昔は自転車大好きでしたが、今は体力に自信がないので多分無理かなぁ?と思いますf^_^;

に気を付けて走って下さいね

また時々お邪魔します
Posted by トモちゃん at 2011年05月23日 18:52
イルポンテさん、コメントまことにありがとうございます!
ブログ講座ではごあいさつもしていなくて、申し訳ありません。
あの講座では、「自分を出せ」と言われたのでなるべくそんな記事を・・・と心がけていたら、仕事の記事がほとんど無いのに気付きました。こんなんでいいのかな?

ウチの家族が昔富士フィルハーモニーに在籍していた関係で、イルポンテさんの名前はよく知っていました。でもお店に入ったことがないので、いつか家族でもさそって行ってみたいと思います。

チャリをやられていて大倉川ダムにも行かれたなんて、奇遇ですねぇ。
自分にとってはいい場所でした。
そうです、まさに異次元にワープしてきたような感覚を覚えました。

自分はチャリ部といっても部長に誘われるままにチャリを購入して乗り始めただけなので、全然サマになってません。
やっと最近、それらしい穴だらけのメットを購入しました。
だんだんサマになるようにしていきたいです。(何をすればサマになるんだろう・・・?)

チャリのことなど、ご指導いただけるとありがたいです。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by フジノプレスマンフジノプレスマン at 2011年05月23日 19:24
5383さん、いえまたの名を部長!
お疲れさまですっ!
部長がお忙しそうなので自分が鉄砲玉になってアチコチ開拓しているところでござんす。
週末も天気が良くなることを祈って、どっか開拓したいと思ってますんで、あまり期待せず楽しみにしていてください。
そういえば部長のチャリをまだ見た事ないんだよなぁ・・・。
Posted by フジノプレスマンフジノプレスマン at 2011年05月23日 19:34
トモちゃんさん、コメントありがとうございます。

チャリはその場の空気を感じられていいですよ。
なのに、歩くのに比べるとビックリするくらい遠くまで行けてしまうのも魅力です。

ただ・・・もしかすると今が一番イイ季節なんでしょうね。
これが真夏の炎天下だったら・・・真冬の凍り付くような空気だったら・・・今日のように雨だったら・・・自分のような根性ナシにはムリのような・・・いえたぶん走れないでしょう(情けないです)。

家族は誰も自分のチャリには「イスが高すぎて乗れない」と言ってますが、あのシルエットを見る限りトモちゃんさんなら乗れるのでは?
今度乗ってみますか?
いえチャリが小さすぎて乗りにくいかも?(失礼なっ)
Posted by フジノプレスマンフジノプレスマン at 2011年05月23日 19:47
 
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