A沢貯水池

ここのところ梅雨で天気が悪く、３週間もチャリに乗っていない。
なので行きたい場所だけGoogleマップで検討をつけていた。
今回気になったのはココ。

大きな地図で見る
本栖湖から竜ケ岳をはさんで南の方角に「何コレ？」って感じの長方形のプール？があるようです。
Googleマップの航空写真で見るとこんな感じ。
デカい！付近の根原の集落がすっぽり呑み込まれてしまうほどの大きさだ。
やはり水が溜まっているようだ。
サンダーバード秘密基地のサンダーバード１号の発射基地か、光子力研究所のマジンガーZの格納庫を連想してしまう。（実際、マジンガーZの光子力研究所は富士山麓にあるという設定らしい）
ぜひとも自分のこの目で見てみたい！


今日（6/11）は朝から雨だったが、昼過ぎにはやんだ。
時間がないのでクルマにチャリ積んで近くまで行ってからチャリに乗り換えよう。（ドライブ＆ライドと呼ぼう）
昔料金所があった「さわやかパーキング」にクルマを停め、チャリにチェンジ。
まずは朝霧高原の道の駅を目指す。
途中の牧場に白ヤギさんと黒ヤギさんとロバ？に出会う。


朝霧高原の道の駅から秘密のプールに向かうため、適当に検討をつけてこの辺から入っていった。


すぐに案内標識が現れた。


フムフムなになに？
例の秘密のプールは「A沢貯水池」というらしい。（「えーさわちょすいち」って読むのかな？）
「貯水池」は分かるけど、「A沢」って何？　「B沢貯水池」とか「C沢貯水池」とかもあるの？
やはり秘密めいている。（でもこうして標識に書かれている時点で秘密ではないのかな？）
一昔前に話題になった旧ソ連の秘密都市、「トムスク７」を連想してしまう。


途中、親切な案内標識がアチコチにあった。
そもそもこの道は「東海自然歩道」というらしい。


最初舗装道路だった道はすぐにこんなふうに・・・。
ロードとオフロードのあいの子「クロスバイク」なので多少の未舗装路は平気だろう。それにしても走りづらい。パンクしないのかな？


「A沢貯水池」まで、あと2.5km。


雨のときには通れなくなる恐れのある道があるらしく、迂回路の案内まである。
でもとりあえず正規の道を進んでいくと・・・、


どう見ても道が・・・途切れてる。
雨だから・・・というより、かなり前から途切れてるような・・・。


仕方なく引き返すと、富士山がくっきり見えるではないですか。


案内標識を見て、やっぱり迂回路を進むことに。


「A沢貯水池」までは2.2kmとのことだが、その標識が指す方向は・・・すでにクルマが通れそうもないくらい狭くて暗い。
チャリでもちょっとキビしそうだ。


クロスバイクといってもこれでは・・・。


こんな木の板を敷いたところや・・・


階段まで！


おぉ、あと1.3km！


クマでも出やしないか・・・。
♪ある〜日、森の中、クマさんに、出会〜った♪
曲はカワイイが、本当に会ったらシャレになりません。


険しい道のりは続く。
今頃になって気づく。
ここはそもそもチャリで来るような場所ではなかったのだ。（笑）


吊り橋が出現！これがまたユッサユッサとすごい揺れ方。


急にクルマが通れそうな道に。


急に視界が開け、人工的な構造物が出現！
もしかしてここが・・・


「A沢貯水池」でした。用途は飲料水のようですね。これは長方形のカドの部分。道路よりも案外高いところにあって水面が見えません。


貯水池に沿ってもう少し走ると、水面が見えました。


途中、貯水池から水が流れ出している部分がありました。


確かにデカイ！小学校とかのグランドくらい、いやもっと広いかも。


写真だとこのデカさがうまく表現できません。


傍らに貯水池建設記念碑がありました。



このように書いてあります。
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概要
西富士山麓の開発は水資源の確保にありとこの地の野渓に水源を求め昭和四十六年八月朝霧に集うボーイスカウト世界ジャンボリーの成功と併せ富士宮市の将来の発展を願う関係者の理解と協力によってここに貯水池が完成したものである
貯水の規模
縦　一九三.五米　横　一三九.五米
水深　四.五米
貯水量　一〇万七千立方米
総事業費　一億二千百余万円
完成年月日　昭和四十五年十一月二日
富士宮市長　山川　武
富士宮市議会議長　桑原憲次
静岡県農地部長　白石正夫
清水土地改良事務所長　云々・・・

ちょっとデカイ案内標識がありました。


なんと「東海自然歩道」は、東京から大阪まで続いているそうですよ。


この地点から静岡・山梨県境に峠をすすんで向かうと、この「A沢貯水池」を上から見下ろせるようなことが書いてあります。
ここまで来るのも大変だったけど、ここまで来たら上から見てみたい。
いっちょ行ってみるか！


ところがすぐにこんな感じ。いったいどこが「道」なんでしょう？


チャリかついで歩くはめに・・・チャリ部だか山岳部だか分からなくなりました。
でもクロスバイクだからかつげるんですよね、これがママチャリだったらアウトです。


端足峠（はしたとうげ）への分岐点。ここまで来るのに行程の８割がたチャリをかついで歩きました。
ここまで「A沢貯水池」が見下ろせるようなポイントはありませんでした。
もしかしたら端足峠にすすめば見下ろせるのかな？
端足峠に向かうにはさらに上り坂が待っている。県境に向かうとそんなに上りではなさそうだ。
ツラそうなので端足峠はあきらめ、県境に向かった。


今のところクマには遭遇していないが、ガケから転げ落ちたらケガしそうだ。


竜ヶ岳への分岐点。


竜ヶ岳へは行けないようですね。
言われなくても行きませんが・・・。


険しい道は続きます。


階段を下って、上る・・・ひたすらチャリをかついで・・・。


ひたすら山岳系・・・なぜかリポビタンDが思い浮かびます。
ファイトぉ〜！いっっぱぁ〜〜っつッ！


突然、根原の公衆トイレが見えた！もう終わりは近い！国道を走るクルマの音が聞こえてきます。


やはりクマやハチやヘビには注意すべしとのこと。


本当に疲れましたよ。


反対側から見ると・・・。


チャリもくたびれてボロボロに・・・。チャリくん、お疲れさまでした。


ここに出るんですよ。見覚えありますよね、静岡・山梨県境です。


チャリ部長に報告。
（今日の成果）
・「A沢貯水池」を初めてこの目で見ることができた。
・けっこう悪い道を走っても案外パンクしないことが判った。（でもホドホドに）

（今日の反省）
・東海自然歩道はチャリ（クロスバイク）向きではない。
・もっとクマを警戒すべきだったかも。
・端足峠（はしたとうげ）まで行けば、A沢貯水池を上から見下ろすことができたかも知れない。

（今日の宿題）
・「B沢貯水池」はあるのか？
・「A沢貯水池」の水は飲料水らしいが、どこをどう通って我々の？飲料水になるのか？また、どこの水がここに貯まるのか？